ダイワのスティーズC70H-SV・STは、草深幸範がデザインした沈み物スペシャリティのロッドとして位置づけられています。2021年のSTEEZの新章の開幕とともに誕生したこのモデルは、現代の厳しいフィールドコンディションに対応するためのバスロッドであり、それを象徴するサブネームとしてFURYという名前が与えられました。
このロッドの基幹コンストラクションは、ソリッドティップと強靭なベリーからバット部分までの組み合わせになっています。同じくスティーズのHURRICANE(C67MH-SV・ST)と同じ構造を持ちつつも、FURYはそのレングスとパワーレンジで差別化されています。中弾性ソリッドを採用したHURRICANEは5~7gのルアーに適しているのに対して、FURYは9~14gのルアーを扱うことができます。
多様なフィールドでのテストを通じて、FURYはボトムの微細な変化を感知する能力や、シンカーのハングオフ時のアドバンテージを持っていることが明らかになりました。特に9g以上のシンカーを使用する際には、その高弾性ソリッドのメリットが顕著になるとされます。
バスフィッシングは感性のスポーツであり、HURRICANEとFURYの選択は実際のフィールドでの経験に基づくものとなるでしょう。FURYの7フィートのレングスは、キャスト、フッキング、ファイトの一連のアクションにおいて優れた性能を発揮します。テキサスやフリーリグなどのスローなアクションを主軸として開発が進められましたが、リフト&フォールのようなリアクションを誘発する釣りでもそのメリハリが出せるテーパーを持っています。高弾性のSVF COMPILE-Xにより、スラックが出た状態でもバイトをしっかりと感じ取ることができます。