ダイワの「スティーズS64L-SVST」は陸からのフィネスゲームを目指して開発されたスピニングモデルのロッドである。川村光大郎が指導者として参加し、Shore Competitionシリーズとして6年目に発売された。これはSTEEZオリジナルシリーズとしては3作目にあたるもので、これまでのモデル、特に「14KING BOLT F-spec」の影響を受けている。
川村は以前から「SVF COMPILE-X」の軽さと感度、反発力を評価していたが、更なるバーサタイル性を追求していた。特に、軽量なリグに対する応答性の向上と、微細な変化でもリグを止めること、また、意図的にハングオフをさせることに焦点を当てていた。
彼の要望に応えるべく、DAIWAと共同で開発が進められた。川村が特に重視したのは、アタリの感知。従来は好んでいなかったソリッドティップを、このモデルでは採用。これにより、微細な変化を感知できるようになり、さらに軽いリグにもしっかりと対応できるようになった。
ソリッドティップの採用は、中弾性の特性を活かして、リグの変化に対して適切に応答することを実現。さらに、SVF COMPILE-Xとの組み合わせによって、手元への情報伝達も向上している。このロッドのテーパーデザインはレギュラー寄りとなっており、小型のプラグとの相性も非常に良い。